医療従事者キャラ、最高!
瀉血(しゃけつ)、という医療概念がある。
中世ファンやブラッドボーンプレイヤーにはおなじみだろう。
「体内から悪い血を抜くことで健康を回復する」という概念である。
当然ながら、現代医学では効能は否定されている。
彼女の武器はその器具に用いるものに似ている、というかそのものだ。
瀉血の道具から、彼女の武器のルーツをちょっとだけ紹介する。
権利上の問題で画像を貼らないので、画像検索しながら読んでほしい。
中世ファンやブラッドボーンプレイヤーにはおなじみだろう。
「体内から悪い血を抜くことで健康を回復する」という概念である。
当然ながら、現代医学では効能は否定されている。
彼女の武器はその器具に用いるものに似ている、というかそのものだ。
瀉血の道具から、彼女の武器のルーツをちょっとだけ紹介する。
権利上の問題で画像を貼らないので、画像検索しながら読んでほしい。
最も古い瀉血の方法は、安易に静脈を切開する方法だ。
現代におけるメス、英語でいうところのランセット(Lanet)を用いる。
これが進化すると、「皮膚にカップを当てて吸入する」という方法になる。
こめかみ、耳の後ろなど、肌の薄いところにカップを当てて、血を吸入するのだ。
原理は注射器と同じだが、穴の開いた皮膚を上から吸うところが異なる。(痛そう!)
吸入法瀉血のために、様々な器具が考案された。
お手持ちのブラウザの検索欄に「瀉血 器具」と入力してみていただきたい。
たぶん、一番上にバティンの持つ武器にソックリな道具の画像が出てくる。
これが吸入法のために皮膚に傷をつける道具だ。
英語ではArtificial Leech、つまり「人工ヒル」と言う
使い方は説明するより動画をご覧いただきたい(多少痛そうなカットがあるので注意)
この動画を見るとわかるが、後ろを引っ張る構造は、彼女の持っている武器ときちんと同じである。
中の人の調べものぶりを称賛したい。
現代におけるメス、英語でいうところのランセット(Lanet)を用いる。
これが進化すると、「皮膚にカップを当てて吸入する」という方法になる。
こめかみ、耳の後ろなど、肌の薄いところにカップを当てて、血を吸入するのだ。
原理は注射器と同じだが、穴の開いた皮膚を上から吸うところが異なる。(痛そう!)
吸入法瀉血のために、様々な器具が考案された。
お手持ちのブラウザの検索欄に「瀉血 器具」と入力してみていただきたい。
たぶん、一番上にバティンの持つ武器にソックリな道具の画像が出てくる。
これが吸入法のために皮膚に傷をつける道具だ。
英語ではArtificial Leech、つまり「人工ヒル」と言う
使い方は説明するより動画をご覧いただきたい(多少痛そうなカットがあるので注意)
この動画を見るとわかるが、後ろを引っ張る構造は、彼女の持っている武器ときちんと同じである。
中の人の調べものぶりを称賛したい。
(薄文字は自信の無い部分)
1793年、Charles Louis Stanislas Heurteloupがフランスに生まれる
1840年、おそらくパリで吸入式人工ヒルを開発し、特許を取得?
彼の作った人工ヒルはシリンジがガラス製である。
その商用前、1809年、Carl Baunscheidtという人がドイツに生まれた。
(年代不明)彼は医者になり、Baunscheidtismという医療とそのための「人工ヒル」を改良した。
詳細は省くが、これは瀉血を用いた代替医療で、現在は医学的に効果が無いことがわかっている。
しかし当時は19世紀、便利な瀉血道具は流行った。
1852年、Emil Bruno Meyrowitzという人が現ドイツ、当時のプロイセンに生まれる。
1875年、彼は起業し、医療器具の製造販売で成功した。
彼の起こしたメーカーが造った「人工ヒル」こそが、日本語で「瀉血 器具」で検索するとトップに挙がってくるBacon’s Artificial Leech (Meyrowitz)である。
「Bacon’s」とあるが、これはBaron' sの表記ミスである気がする……最初に出てくるHeurteloupさんの父は戦功によって男爵に叙勲されていた。
ちなみにこのE. B. Meyrowitzは現在もアイウェアブランドとして存続している。
おしゃれなので興味のある人は調べてみよう
1793年、Charles Louis Stanislas Heurteloupがフランスに生まれる
1840年、おそらくパリで吸入式人工ヒルを開発し、特許を取得?
彼の作った人工ヒルはシリンジがガラス製である。
その商用前、1809年、Carl Baunscheidtという人がドイツに生まれた。
(年代不明)彼は医者になり、Baunscheidtismという医療とそのための「人工ヒル」を改良した。
詳細は省くが、これは瀉血を用いた代替医療で、現在は医学的に効果が無いことがわかっている。
しかし当時は19世紀、便利な瀉血道具は流行った。
1852年、Emil Bruno Meyrowitzという人が現ドイツ、当時のプロイセンに生まれる。
1875年、彼は起業し、医療器具の製造販売で成功した。
彼の起こしたメーカーが造った「人工ヒル」こそが、日本語で「瀉血 器具」で検索するとトップに挙がってくるBacon’s Artificial Leech (Meyrowitz)である。
「Bacon’s」とあるが、これはBaron' sの表記ミスである気がする……最初に出てくるHeurteloupさんの父は戦功によって男爵に叙勲されていた。
ちなみにこのE. B. Meyrowitzは現在もアイウェアブランドとして存続している。
おしゃれなので興味のある人は調べてみよう
HeurteloupとBaunscheidtの発明の前後がよくわからない……フランス語とドイツ語の壁に阻まれている。
ソースを探して邦訳する超物好きの人がいたらツイッター@Ph_karkaに投げつけると喜ぶようです。
ソースを探して邦訳する超物好きの人がいたらツイッター@Ph_karkaに投げつけると喜ぶようです。
・エリザベス・ベニヨン(著)児玉 博英(訳)「西洋医療器具文化史」 東京書房社 (1982)
・A Baunscheidt Homeopathic Medicine Kit in the Jindera Pioneer Museum(巨大なpdfなので注意)
・E. B. Meyrowitz UK - about us
・A Baunscheidt Homeopathic Medicine Kit in the Jindera Pioneer Museum(巨大なpdfなので注意)
・E. B. Meyrowitz UK - about us
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